| 父は57歳で亡くなりました。 |
| 腎不全でした。もうずいぶんと前のことです。 |
| 今の医療だったら助かっていたのにと母は悔しがります。 |
| 母の気持ちはわかりますが、当時の医療水準ではあれが、 |
| いっぱいいっぱいだったと思います。 |
| ・・・・・・そう思わない事にはやりきれません。 |
| そうでなかったら、死んでいった父親が浮かばれません。 |
| 亡くなるまでの12日間、母と弟とボクとで泊り込みで看病しました。 |
| たとえ、寝ているだけのお父さんでもいい。 |
| 生きていてくれたるだけでいい。 |
| そう思いました。 |
| 肉親と言うのは、本当にそう思うものなのですね。 |
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| 尊厳死なんてことは考える隙間がないのです、頭の中にも心の中にも。 |
| 生かしたい。生きていて欲しい。 |
| もう、この事だけで、頭の中がいっぱいになるのです。 |
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| 死なれた時は、いろいろと雑多な用事に追いかけられて、 |
| 涙もでませんでした。 |
| うちの家族、みんな そうでした。 |
| 弔問客がいなくなり、ご近所にあいさつをして、部屋に母と弟、 |
| ボクの三人ぽっちになったとき、急にこみ上げてきました。 |
| なにもしてあげられなかった。 |
| 心配のかけ通しだった。 |
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| 今だったら一番の理解者になれる自信があるのに。 |
| 知人談 |
| 2000/10/12 記 |